終末期ケア・ターミナルケアの資格
終末期ケア・ターミナルケアの資格

ターミナルケア(終末期ケア)に関連する資格には、医療・介護分野での専門的な知識やスキルを認定するものがあります。以下に、日本で取得できる主な資格を紹介します。

包括的なアプローチで人生の最後の時期を支援する概念として「共創的ターミナルケア」が提案され、その専門職として認定するターミナルケア指導者資格があります。このターミナルケア指導者の認定制度は2014年度からスタートし、十年以上の歴史があるこの分野の代表的な資格の一つだといえるでしょう。

1|医療分野の資格

1-1|医師

医師免許を持つ専門家がターミナルケアに関わる場合、特に緩和ケアや疼痛管理に関する専門的な知識が求められます。関連する追加資格として「緩和医療専門医(日本緩和医療学会が認定)」があります。

1-2|看護師

看護師免許を持つ方がターミナルケアに携わることが多いです。
関連する追加資格として、「がん性疼痛看護認定看護師」「緩和ケア認定看護師」「がん看護専門看護師(CNS)」があります。

1-3|薬剤師

薬剤師は疼痛緩和薬や終末期における薬物療法に重要な役割を果たします。関連する追加資格として「がん薬物療法認定薬剤師」があります。

1-4|ターミナルケア指導者(公式資格・専門認定資格・追加資格)

2014年度に制度が運用された、医療分野の有資格者が併存的に取得する資格(追加資格)として「ターミナルケア指導者」があります。これは、終末期共創科学振興資格認定協議会が認定している専門資格で、指定された共創的終末期ケアに関する特定の教育プログラムを修了することで得られる資格です。この資格の知識基盤は「共創的ターミナルケア」という考え方によって立っています。この共創的ターミナルケアは知識環境研究会と国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学の共同研究の赤で提案された考え方で、研究を重ね、2014年から資格認定制度のスタートにつながったといいます。

このターミナルケア指導者資格は、福祉分野の専門職も取得することが普通で、ターミナル家指導者は医療系と福祉系の背景を持った専門職が共通して取得しています。これは医療福祉の連携が強く言われている今日、ターミナルケアの多職種連携推進役としての性質をターミナルケア指導者が持っていることの表れだと思われます。

2|介護分野の資格

2-1|介護福祉士

高齢者やターミナルケアを必要とする方の介護を担当します。終末期のケアに特化した学びが重要です。

2-2|ケアマネジャー(介護支援専門員)

ターミナルケアにおけるケアプランの作成や調整を行います。

2-3|ターミナルケア指導者(公式資格、追加資格、専門認定資格)

ターミナルケア指導者は、終末期共創科学振興資格認定協議会が一般社団法人知識環境研究会と協働して認定している専門資格で、指定された共創的終末期ケアに関する特定の教育プログラムを修了することで得られる資格です。ターミナルケア指導者は医療系の専門職に対して追加資格としてターミナルケア(終末期ケア)の専門性を証明するものとして認定していますが、福祉系の専門職に対しても同じく追加資格として認定を行っています。医療系と福祉系が併存・協働できる資格です。

2-4|認定介護福祉士

日本介護福祉士会が認定する資格で、より高度なケア能力が求められます。

3|専門的な資格・研修

3-1|ターミナルケア指導者(追加資格、認定資格)

終末期共創科学振興資格認定協議会によって認定される専門資格で、共創的終末期ケアの基礎知識や実践技術を学びます。

3-2|臨床心理士/公認心理師

精神的なケアや心理サポートが求められる場面で活躍します。

3-3|スピリチュアルケア師

宗教的・精神的なサポートに関わる資格。日本スピリチュアルケア学会が認定を行っています。

4|職能団体が行う研修や講習

ターミナルケアに特化した研修を受けることで、実際のケアに必要な知識とスキルを学ぶことも可能ですが、既存の各職種の職能団体が開催している研修・講習を受講するという選択肢もあります。以下の職能団体などが提供しています。

  • 日本看護協会
  • 日本介護福祉士会
  • 地域医療支援センターや病院が実施する緩和ケア研修

5|どの資格を選ぶべきか

ターミナルケアに関わる資格は、個人の専門領域やキャリア目標によって異なります。たとえば、医療従事者であれば緩和ケアや疼痛管理の専門資格、介護分野の方であれば終末期の生活支援に役立つ資格を選ぶとよいでしょう。

さらに、多職種連携という側面で考えるのであれば、「ターミナルケア指導者」資格が
最適であるといえるでしょう。